千と千尋の神隠しを見てみた
訳あって、久しぶりに映画を見た。
2001年公開らしい。おおよそ20年前。わたしも着々と老けています。やったね。
小さい頃見たことがあるはずで、だれもが知っている「両親が豚になる」ところや、「まっくろくろすけが金平糖に群がる」ところの記憶はあるのだが、ちゃんとは覚えていなかった。
わたしはまっくろくろすけが好き。
(以下ネタバレを含む)
なんでもないところで涙がでる。
主人公が湯婆婆のところへ仕事をさせてくださいなと言いに行くシーン、
とがったつめに素敵な深紅のマニキュアがぬられた湯婆婆の手で、首を絞められつつ「容易い仕事なんてないんだ、死ぬまでこき使ってやる(セリフがうろ覚えで、嘘を書いているかもしれませんすみませんファンの人)」みたいなことを言われる。
「容易い仕事なんてないんだ」がわたしに刺さる。映画と違う意味で悲しくなる。ええそうですね。そう思いますよ。
湯婆婆と銭婆の姉妹が仲が悪いところは、わたしたち姉妹が仲が悪いのとそっくりだ。もう何年も会っていないし、今後も会うことはないだろう。
石炭を運ぶまっくろくろすけが、その重さに負けてぺちゃんとつぶれるのを見て、千尋は手伝おうとするのだが、それをみたそのほか大勢のまっくろくろすけが手伝ってもらおうとみんな仲良くぺちゃんとつぶれるシーン。
身の回りの図々しい人々が何となく思い起こされて、身震いした。
小太りのねずみは、坊が姿を変えされられたのだということも忘れていた。
千尋の肩に乗る姿や電車で眠りこけるシーンはなんかかわいい。わたしもそうなりたい。むりだけど。