やさしいおじいさんになりたい人のブログ

やさしいおじいさんになりたい人のブログ。なんにもしたいことがなくなったので、なにか書くことにします。

本を読む #日本文学全集07

パステルカラーがすてきな日本文学全集のことは、大学の図書館で知った。当時は須賀敦子さんの全集を目当てに図書館に行き、近くの棚にあったこの文学全集を手に取った。自分でお金を稼げるようになったら。揃えたいと思っていた。(まだ揃えていない。ほかのことで気力が削がれてしまった。)

月日が立ち、就職活動を終えたころ、内田樹さんがこの日本文学全集の中で徒然草を現代語に訳されたことを知った。心の中で買いたいなあと長いこと思っていた。

一年ほど前にとある大きめの本屋でこれをみつけ、即決。しかも酒井順子さん訳の枕草子高橋源一郎さん訳の方丈記も入っている。読みたい。

 

はじめに徒然草から読もうとしたのだが、高橋さん訳の方丈記の面白さにはまってしまい、うおおおーとなりつつ何度も読んだ。タイトルがちらりと目に入って、これは!と。

今日はそのおはなし。

 

この文章を書いている人は、高校時代古文があまりできなかった人です。

物理と数学ばっかりやって他はおろそかにした人です。

そういう理由で、枕草子は「ちょっと愚痴なんかも書いてあるのよね」、方丈記は「年季の入ったおじいさんが何か書いたのよね」、徒然草に至ってはまあ古いお話くらいのことしか頭になかったのです。

 

高橋さん訳の方丈記、おもしろい。

現代に生きるわたしが共感しているという状況がおもしろい。

わたしもそういうこと思っています。兼好さん。

 

これだけの時間がたっても、人間の本質は変わらないものなのかしらと思う。

何百年と時間がたてば、人間はちょっと賢くなったり、強くなったりするのだと思っていた。

どうもならないらしいよ。兼好さん。

わたしは、心安らかに、生きていたい。 

 

徒然草はまだ真面目には読んでいないですすみません。流し読みしかしてないです。